北海道旭川市の旭山動物園(小菅正夫園長)に仲間入りしたばかりの1歳の雌のアミメキリンがこのところ屋内の寝床でひきこもり状態になり、
来園者をがっかりさせている。新しい環境に慣れないためらしく、同園はじっくりと回復を待つ構えだ。
キリンは昨年3月、名古屋市東山動物園生まれ。今年4月に旭山動物園にやって来た。同園では1年8カ月ぶりの待望のキリン。名前を募集中だが、
来園者からは「どうしてキリンを見られないのか」と問い合わせが相次いでいるという。
大型連休期間中は時折顔を見せるだけだった。今は餌を食べる間は外に出てくるようになったが、一日に数分間だけ。かすかな音にも過敏に反応し、
狭い施設で走り出す。転ぶと命取りになる恐れがあるため、関係者ははらはら。外で餌を食べる時間を少しずつ長くするように配慮している。
同園によると、親元を離れて“独りぼっち”になったストレスが影響しているらしい。坂東元副園長は「室内で落ち着かせてしまうのは最悪だが、
20年の寿命を見越して慎重に飼育したい」と理解を求めている。
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20060513k0000m040105000c.html 依頼194