土砂の堆積が進む伏木港で、水深の浅さなどを理由に、官公庁の船舶が港湾管理者の
富山県から退去を迫られている。公共事業費削減の流れから、同港の維持浚渫(しゅん
せつ)が中止された影響によるものだ。外港の最終的な完成時期のめどが立たない中、
代替えの岸壁が用意されないままに”立ち退き”を求められており、関係者からは
「無計画ではないか」との声もせり出している。
伏木港には現在、新島物揚場や右岸五号岸壁などに、伏木海上保安部の巡視船艇、
高岡市消防本部の消防艇など八隻が係留され、県から将来的に退去するよう求められている。
このうち、能町整理場を係留場所とする富山県警の警備艇「ありそ」、伏木海保の灯台見回り船の
二隻については、来年三月までの期限で退去を要請されているが、係留場所は決まっていない。
http://www.toyama.hokkoku.co.jp/_today/T20060506003.htm