「朝鮮学校の民族教育に理解を」 京都・同志社大でビデオ上映
同志社大生ら素顔の子ども追う 朝鮮初級学校窮状ビデオに
老朽化している京都朝鮮第三初級学校(北区)の実情を訴え、支援の輪を広げようと、同志社、立命館、
京都の3大学で朝鮮近現代史を学ぶ学生ら7人が、同校の学校生活を伝えるドキュメンタリービデオを制
作し、14日午後0時半から、同志社大寒梅館(上京区)で開くチャリティーコンサート「フレンドシップコン
サート」で上映する。学生たちは「素顔の子どもたちを見てほしい」と編集に励んでいる。
今回、在日朝鮮人らが、再度の支援をと企画。同大で朝鮮近現代史を教える板垣竜太専任講師に協力
を呼びかけたところ、「ゼミの学生たちが在日朝鮮人と触れ合う過程が本当の学習になる」と、学生らも実
行委員会(約50人)に参加し、学校の現状を伝えるために来場者に上映するビデオを制作することにした。
学生たちは、3月下旬から6回、同校を訪れ、4年生の男の子の1日を追いながら、授業の様子や児童の
表情、老朽化して雨漏りする校舎などを撮影し、児童にインタビューした。
同大4年奥田朋史(ともひろ)さん(22)は「教師と保護者が力を合わせて子どもを育てようとしていること
や、民族教育に誇りを持っていることを感じた。これまで日本人は過剰に意識して閉鎖的だった気がする。
日本人と変わらない日常を伝えたい」と話す。
西陣同胞生活相談総合センターの金鐘現(キムヂョンヒョン)所長は「なぜ民族教育を進めるのか、理解
を深めてもらえたらうれしい」と話している。
ビデオ上映のほか、初級学校や中高級学校の子どもたち、ドイツ、スペインなどの文化協会など18団体
が、民族楽器や舞踊などを披露。民族衣装チマチョゴリ着付けコーナーも。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kyoto/news001.htm