リムパックで鯨迷走か 米海軍、ソナーの利用法改善へ
米海洋大気局(NOAA)は27日、ハワイ州カウアイ島で2004年7月、鯨が湾内
に大量に迷い込む現象があり、自衛隊も参加して同時期に行われた環太平洋合同
演習(リムパック)がこの現象の原因だった可能性が高いとする調査報告を発表した。
報告によれば、04年7月3日、約150頭の鯨が同島ハナレイ湾に迷い込み、出ら
れなくなった。鯨の群れは地元住民らの先導などで湾外に逃れたが、1頭の子鯨が
死んでいるのが見つかった。子鯨を解剖した結果、死因は栄養不足とストレスと確
認され、鯨の方向感覚を狂わす病気などは見つからなかった。
このためNOAAは、断定的ではないとしながらも、鯨の迷走はハワイ沖で行われ
たリムパックで艦船が使った音波探知機(ソナー)が引き起こしたと考えるのが妥当
としている。
AP通信によると、迷走の前日、リムパックに参加した日米の艦船がソナーを使用
しながらオアフ島とカウアイ島の間を航行した。NOAAは米海軍に対し、今年の夏
にも予定されているリムパックではソナーの利用法を改善するよう要求、海軍側は
要求に従う方針を示した。
http://www.sankei.co.jp/news/060428/kok150.htm (´・ω:;.:...