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お金持ちの大手企業は新人デザイナーに冷たい、という神話は覆された。
この夏、ハイ・ストリート系ファッションの大手『ジグソー』から、27歳の新人マシュー・ムーアがデビューするからだ。
ムーアは昨年、名門セント・マーティンズ校の修士課程を卒業したばかり。
在学中から『ジグソー』の本店で働いていたが、卒業制作のコレクションづくりにあたって資金に困り、思いきって会社に援助を申し出た。意外と言うべきか、会社側はこれをあっさりOKしたらしい。
結果、卒業コレクションは大好評。気をよくした『ジグソー』創業者のベル・ロビンソンは、
3月にチェルシー地区に開いたばかりのアンテナ・ショップ「ザ・ショップ・アット・ブルーバード」に、ムーアの作品を並べることにした。実績ゼロの新人デザイナーとしては破格の扱いだ。
「ぼくは自分のデザインを会社に見せただけ。そうしたら、すごく協力してくれた」と、ムーアは言う。
それもそのはず、ムーアの作品には誰にも真似できない独創性があったからだ。彼は1960年代や70年代のLPジャケットやポスターに使われたサイケデリックなイメージを借用し、オーバーサイズのTシャツドレスにプリントした。
そして超スリムなパンツと合わせ、ウエストには細いリボンのようなベルトでアクセントを加えた。
まさに往年のロック・ファンの少女たちが現代によみがえった感じ。
「ザ・ショップ・アット・ブルーバード」では、ソニア・リキエルなどの一流ブランドと肩を並べることになる。
http://www.vogue.co.jp/fashion/news/060424_01.html