日韓交渉妥結 海洋調査中止、韓国名提起せず
訪韓中の谷内正太郎外務次官は22日、ソウル市内のホテルで韓国外交通商省の
柳明桓(ユミョンファン)第1次官と2日目の会談を断続的に行い、日韓双方が領有権を
主張する竹島(韓国名・独島)周辺での日本の海洋調査計画をめぐる外交交渉が妥結
した。日本側が今回の調査を取りやめ、韓国側は6月の国際水路機関(IHO)の国際
会議で、竹島周辺の海底地形の韓国名を提起しないことにした。鳥取県境港沖で待機
している海上保安庁の測量船が竹島周辺海域で韓国警備艇と摩擦を起こす事態は
回避された。
交渉妥結後、谷内次官が記者団に明らかにしたところによると、韓国側はIHOに対する
海底地形の韓国名提起を放棄したわけではなく、「今後、必要な準備を進めて適切な時期
に推進する」との立場だという。韓国の柳次官は21日、韓国名の提起を「6月にすると発表
したことはない」と語っており、譲歩ではないと主張できる形だ。
また、谷内次官によると、日韓双方は両国の排他的経済水域(EEZ)の境界線を決める
ための交渉を5月中にも局長レベルで再開することで合意した。この交渉は00年以来中断
しており、境界線が未画定であることが今回のような問題発生の背景になっていることを
考慮したものだ。
さらに、日本側は日韓のEEZの主張が重なる海域で科学調査を行う際、双方が事前に
通報し合う制度の創設を提案していたが、韓国側は拒否したという。
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