浜中漁協(北館清組合長)はこのほど、コンブへの異物混入対策として、エックス線を利用した
検出装置を導入、町内新川の保管倉庫に設置した。
二十キロにまとめた段コンブをそのまま検査できる装置で、同漁協によると、コンブ生産漁協の
導入は初めてという。
コンブは砂利を敷き詰めた干場で天日乾燥するため、石が混入することが多いうえ、段コンブに
まとめる段階でライターなど身の回り品が混じったりすることもある。
このため、毎年、消費地市場の問屋などから苦情が寄せられていた。
導入した装置は大型のコンベヤーで段コンブをそのまま通過させることができる。
異物が混じっていると、画面に「NG」が表示されるとともにブザーが鳴り、同時に混入位置を示した
写真が印刷される。価格は付属設備を含め約千五百万円。一分間に四、五本を検査できるという。
同漁協のコンブ生産量は年間約千三百トン。出荷される段コンブは六万五千本前後に上るが、
今年のサオマエコンブを皮切りに、職員を配置し、すべてのコンブを検査する方針だ。
異物が見つかった場合は生産者に報告し、改善を指導する。
同漁協では「検査の徹底で、組合員の意識が高まり、異物混入が減少してくれればありがたい」と
話している。
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20060415&j=0042&k=200604150049