東京大学大学院情報学環(吉見俊哉・学環長)は、所蔵する第1次世界大戦
時の戦争宣伝ポスター661点を電子化し、4日からホームページ上で公開し
た。
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電子化したのは、米英仏など6か国が作ったポスター。発行時期は、戦争が
激化した1917〜18年ごろで、兵隊を募集したり、戦時国債購入を呼びかける
など、自国民に戦争協力を促す内容が多い。
吉見学環長によると、当時のポスターは宣伝用メディアとして高い役割を担
い、最新の印刷技術が使われていたという。いずれも日本の外務省が第2次世
界大戦前に収集したのを、東大が戦後に譲り受けて保管していた。
東大は2000年ごろから、作品の電子化を進めるとともに、学外の専門家を
招いて印刷形式やインキ、紙の種類などを調査してきた。この結果を踏まえ、
ホームページでは作品ごとに製作年や作者名のほか、「凸版」や「描画石版」と
いった印刷形式など16項目にわたる詳細データも紹介している。
吉見学環長は「同様の作品を所蔵しているほかの研究機関と連携し、電子資
料館のネットワーク化を図りたい」と話している。
ホームページのアドレスは、
http://archives.iii.u-tokyo.ac.jp/ http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20060404i513.htm?from=main5