内閣府は一日、「薬物乱用に関する世論調査」を発表した。青少年による覚せい剤や大麻、
MDMAなど錠剤型麻薬の乱用増加の理由について複数回答で聞いたところ、72・0%が
「インターネットや携帯電話を使った密売で入手が容易になった」と考えていることが分かった。
次が「繁華街などでの密売」の69・0%で、「薬物乱用の恐ろしさの認識不足」が53・5%でこれに続いた。
薬物乱用に関する認識では、95・7%が「どのような理由でも絶対にいけない」と回答し、
「他人に迷惑を掛けなければ個人の自由」とする考えは2・2%。ところが、年齢別にみると、
十五−十九歳の8・1%、二十代の7・1%が「個人の自由」と答え、他世代に比べ若年層の
薬物使用への抵抗感の少なさをうかがわせた。
また、実際に誘われた場合の対応では、96・4%が「誘った相手が誰であろうと断る」とし、
「相手によっては断れないかもしれない」と回答したのは2・0%。しかし、十五−十九歳では
6・5%が「断れないかもしれない」と答えた。
薬物乱用防止のため政府に求める対策では「暴力団や不良外国人など密売人の取り締まり強化」が
78・5%で最も多かった。
調査は今年一月、全国の十五歳以上の男女五千人を対象に実施し、回答率は52・5%だった
http://www.chunichi.co.jp/00/sei/20060402/mng_____sei_____001.shtml