脊柱混入は「特異な例」重ねて強調 BSE米側回答
厚生労働、農水両省は20日、米国産牛肉の牛海綿状脳症(BSE)対策を
めぐる日本側の質問書に対する米側回答を公表した。米側は輸入停止を招いた
BSEの病原体がたまりやすい脊柱(せきちゅう)の混入問題は「特異な例」との
見解を重ねて強調、米側の検査態勢そのものには問題がなかったとの見方を
示唆した。
回答は、脊柱の混入を見逃した米側検査官は「食品安全に関するすべての
認証について十分に訓練されていた」と指摘。その上で「輸出プログラムに対する
認識が甘かった」と、対日輸出の条件を知らなかっただけとしている。
さらに脊柱混入は「不適当な商品がただ1つの子牛肉輸出で見つかったことが、
牛肉の処理や検査、輸出のシステム全体の弱さを示してはいないと、米農務省は
確信している」と、米国の食肉処理システム全体を問題視する日本側の見方を
退けた。
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ttp://www.sankei.co.jp/news/060320/sei061.htm