老化防止に効果があるとして人気が高い健康食品「コエンザイムQ10」の摂取目安量を審議
していた内閣府の食品安全委員会専門調査会は15日、「人体への影響に関する科学的な情
報が不足しており、目安量の上限値を決めるのは困難」とする報告をまとめた。
報告を受け、食品安全委は厚生労働省に科学的なデータを追加できるかどうかを問い合わせ、
摂取量の設定について引き続き審議する見通し。
厚労省は昨年8月、因果関係は不明だが、コエンザイムQ10を含む食品を食べて気持ち悪く
なったり、おなかをこわしたりした例が報告されたため、食品安全委に対して安全性や1日当たり
の摂取目安量の設定について審議を依頼していた。
コエンザイムQ10は酵素の働きを助ける物質で、老化の原因とされる体の酸化を防ぐ。肉類や
魚介類などに含まれ、人間の体内でも合成される。日本では心臓病の治療薬として許可され、
2001年から食品として販売可能になった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060315-00000184-kyodo-soci