文部科学省は16日、学校施設などでのアスベスト(石綿)の使用状況を発表した。
調査の終了した公立の幼稚園、小中高校、中等教育学校、特殊教育諸学校の全
4万3588校のうち、全体の1%に当たる418校で飛散の恐れがある。そのうち280校
で使用禁止・立ち入り制限が実施され、残る138校でビニールシートで覆うなどの応急
対策が取られている。
調査対象はこれら公立学校を含め、国立・私立学校や公立文教施設、同省所管の
独立行政法人など計15万1925施設で、調査完了率は99.8%。飛散の恐れのある
のは958施設で、このうち103機関の名称を公表した。
また、学校給食の調理場は1月31日現在で、全1万6913施設のうち、約1割の1766
施設でアスベストの一部が空気中に浮遊する可能性がある調理機器があった。このうち
412施設に未処理の機器があり、いずれも06年度までに廃棄や部品交換などの処理が
行われる予定。
◇新たに判明した石綿の飛散する恐れのある教育関連施設◇
《公立大》愛知県立芸術▽奈良県立医科▽県立広島
《私立大》北海学園▽岩手医科▽埼玉医科▽大正▽高千穂▽津田塾▽日本歯科▽東京国際
▽いわき明星▽横浜商科▽昭和音楽▽金城学院▽名城▽愛知医科▽大谷女子▽甲南▽広島女学院▽九州女子
《私立短大》専修大北海道▽星美学園▽昭和音楽大▽九州女子
《独立行政法人》国立青年の家
《認可法人》公立学校共済組合
http://www.mainichi-msn.co.jp/science/env/news/20060316k0000e040050000c.html