初乗り540円も―タクシー7社戦国模様…広島
北広島市内を拠点とするタクシー会社の競争が激化している。規制緩和が始まった
二○○二年二月以降、四社が参入。さらに昨年十二月にも一社加わった。現在は七社
が営業し、値下げや独自のサービスを競っている。
北広島は西の里、大曲地区などで人口が増え、札幌市清田区の新興住宅街に近接
する一方、土地代が安いため、営業所を構えやすい。また札幌に比べ、都市の人口
規模などによって負担額が異なる自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)が一台当たり
年約二万三千円安い利点もある。
広島交通と北広三和交通の二社体制が崩れたのが○三年六月。タクシー会社から独立
した運転手らが設立したリスコが初乗り運賃を札幌交通圏(札幌、北広島、江別、石狩)の
下限の五百四十円に設定し営業を始めた。同年七月、札幌に本社を置く朝日交通が営業所
を開設。仙台の構内第一交通も○四年四月に営業所を構えた。○五年に入ってからも参入
は続く。三月には北広島市内の自動車整備会社を母体とするウイングが新規参入。十台で
スタートした営業車を一年で五十台に増車した。十二月には元リスコの社員らが大曲地区で
パール交通を立ち上げた。
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20060315&j=0024&k=200603151888