国務院の温家宝総理は14日の記者会見で、記者からの「人民元レートが今年、
大幅に上昇する可能性はあるか」との質問に対して、次のように答えた。
昨年7月、われわれは人民元レート決定メカニズムの改革を実施し、人民元の
米ドル単一通貨へのペッグ制を変え、市場の需要の変化を基礎とする、管理された
変動相場制を実施した。その後半年が経過したが、米ドルが堅調さを増す中でも、
人民元レートの対ドル上昇率は3%に近づいた。ユーロと日本円に対する上昇率は
さらに高い。
われわれは今後、人民元レート決定メカニズムをより改善し、外国為替市場を
拡大し、人民元レートの弾力性を高めるよう努める。私が申し上げたいのは、
現在のメカニズムと市場の変化に従って、人民元には自然に上昇・下降する
余地や能力があるということだ。
人民元レートの切り上げや切り下げは、もはや再び存在することはなく、予想外
のことが再び行われることもないだろう。
http://www.people.ne.jp/2006/03/14/jp20060314_58213.html