経済産業省原子力安全・保安院は10日、東京ガスの家庭用コンロにつながるガス栓から
ガスが漏れ、4件の出火事故が発生した問題で、「安全に関する情報共有の観点から、
適切ではない部分があった」とし、東京ガスを文書で厳重注意した。
東京ガスは、同じガス栓を取り付けた131万世帯を2007年1月までに訪問し、点検する。
出火事故は2002年と03年、05年に各1件ずつ発生し、今年1月下旬には横浜市内の女性が
調理中にやけどを負った。
東京ガスは3件目の事故後、ガス漏れが起きるメカニズムをほぼ解明していたが、定期安全点検の際に
ガス栓をチェックするだけで、利用者に周知徹底していなかった。
東京ガスは「周知の方法が甘かった」としており、7月末までに詳細な報告書をまとめる方針だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060310-00000513-yom-soci