東京都江戸川区の葬儀会社「東京葬祭」が、2005年6月期までの7年間に
約8億円の所得隠しを東京国税局に指摘されていたことが分かった。追徴税
額(更正処分)は、重加算税を含め約3億円に上るとみられる。
関係者によると、同社は運営する葬祭場で葬儀をする施主に、読経をあげる
僧侶を紹介していた。施主が僧侶に渡したお布施の一部を、同社の関連法人を
経由させて、東京、千葉、神奈川の宗教法人に送金していた。これらの宗教法人
は、同社側が買収などで実質的に支配下に置いていたという。
これに対し、同国税局は、僧侶から関連会社に支払われた金は、実質的には
東京葬祭に施主を紹介してもらったことへのリベートだったと判断。同社がリベー
トを、原則、非課税の宗教法人に移すことで、課税逃れを図ったと認定したとみ
られる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060306-00000003-yom-soci