知床半島に油まみれの海鳥の死骸(しがい)が大量に漂着した問題で、根室海峡を挟んで隣接する
北方領土の国後島の西海岸にも、大量の海鳥の死骸が漂着していることが、ロシア環境省南クリル
事務所の調査で分かった。
同事務所が3日、島中部のニキシロ湖から北に数キロにわたって調査。波打ち際にウミガラスの
仲間など数種類、数百羽の死骸が散乱していることを確認した。死骸は最終的に数千羽に及ぶと
推定している。また、地元漁業者の証言では1月末には漂着していたとの情報もある。
死骸は死後相当の日数が経過し、黒ずんでいるものもあるが、石油などの付着は確認できなかった
という。同事務所は「伝染病や化学物質が原因の可能性もある」として、島民に注意を呼びかけて
いる。
http://www.asahi.com/national/update/0304/TKY200603040224.html