出産時の医療ミスから長男(2つ)が重い発達障害を負ったとして、愛知県豊川市山道町、
医師菊池勤さん(30)夫妻が三日、同県豊橋市新本町、竹内産婦人科を提訴した問題で、
陣痛を促進するため妻美咲さん(29)に投与された胃かいようの治療薬「サイトテック」錠を
製造・販売する科研製薬(東京都文京区)が、サイトテックを妊婦に投与しないよう全国の医
療機関に通知していたことが分かった。産婦人科の竹内稔弘院長(66)は「薬は有効」と会
社側の要請を無視して使用を続けてきたが、提訴を受け「使用は中止する」としている。
サイトテックは子宮の収縮作用を伴い、流産の危険もあるため、同社は胃かいよう治療で
経口服用する場合でも、妊婦や妊娠の可能性がある女性への使用は「禁忌」としてきた。
(略)
<サイトテック> 一般名ミソプロストール。経口投与の錠剤で、関節炎などに用いる鎮痛剤
を長期間投与した際に生じる胃かいようや十二指腸かいようの治療に用いられる。日本では
1993年から販売され、医療機関で広く使われている。子宮収縮作用があり、流産を起こす恐れ
があるとして、製薬会社は妊婦に投与しないよう添付文書に記している。
全文はこちら
http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20060304/mng_____sya_____009.shtml