軍近代化路線を堅持、中国首相が「報告」の中で示す
中国の温家宝首相は5日行った政府活動報告の中で、「情報化社会に対応した軍の
総合的な防衛戦闘能力を向上させる」と述べ、中国が近年急ピッチで進めている軍近代
化路線を引き続き堅持する方針を示した。
中国の2006年国防予算案は前年実績比14・7%増の2838億元(約4兆1151億円)
で、装備のハイテク化は国防費増加の大きな要因となっている。
温首相はこの日の報告で「国防分野の科学技術研究とハイテク兵器の研究・製造を強
化する」と強調した。
また今回、政府活動報告としては初めて、胡錦濤国家主席の指導思想「科学的発展観」
が「国防と軍隊建設を強化するための重要な指導方針」として明記された。胡氏の軍掌握
が進んでいることを裏付けるものと見られる。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20060305id21.htm