神戸市交通局は、3月1日〜10日にかけて市バス停留所の命名権を事業者向けに
販売する。販売するのは、神戸市長田区にあるバス停7ヵ所と須磨区にあるバス停2ヵ所。
命名権の販売と言っても、完全に名称を変えられるわけではなく、元が「大橋」という
停留所名だった場合は、「大橋・○○○前」、「大橋・○○○入り口」といったように原形は
残す。これにより乗客の混乱を防ぐ。
希望する事業者は、その名称とする理由、契約期間(最低3年以上)、スポンサー料
(年額と総額)、地域住民や利用者の利便性の向上につながる提案(周辺の美化など)を
書類に記入して提出。神戸市交通局は、それら提出された内容を吟味して、その事業者に
命名権を売るかどうかを判断。停留場名として相応しくないものなどは排除する。
事業者にとっては制約が多いが、自分が指定した名称が停留所に表記されるほか、
車内放送で流れるなどのメリットがある。また「市バスご利用ガイド」(2005年度は
5万部発行)にも記載される。
全国的に、市バスは利用者数の減少が続いており経営が厳しい状況にある。今回の
命名権の販売が成功すれば、ほかの自治体でも命名権の販売に取り掛かることが予想される。
http://www.auto-g.jp/news/200603/02/topics01/index.html