【日本】国連事務総長が紛争国から選出された前例はない。韓国不支持

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218朝日の社説予想
日本は潘基文(パン・キムン)外交通商部長官の国連事務総長出馬に対し
否定的な立場を取っている。日本の常任理事国入りに反対した韓国が
都合のいいときにだけ支持を得ようとするのはムシがいいのではないかという考えだ。
だが、一度立ち止まって考えてみて欲しい。長期的な政治・経済の国家戦略を考えれば、
韓国からの事務総長選出というのは日本にとって多大な利益をもたらすのではないだろうか。
常任理事国入りに反対されたからこちらも反対、というような事はいかがなものか。幼稚というほかない。
日本のアジアに対する真摯な姿勢というものが、今の小泉政権からは今ひとつ伝わってこない。
例えば潘氏は北朝鮮問題の解決などに対しても意欲的な考えを見せている。
日本には彼のこのような姿勢を陰日向から支えていく事が求められているのではないか。
確かに韓国には強い反日感情が残っており、その国から国連事務総長が選出される事に対し不安を抱く声もある。
だが、心配のし過ぎではないだろうか。韓国の反日感情を問題視する主張は一見一理あるかのようにも見える。
しかし、だからといって本当に潘氏が日本に対し不利益になる行動をとるのだろうか?
そう決めつけるのはあまりにも早計だ。事の本質はそうではない。
思い出して欲しい、小泉政権は何度も中韓の歴史に対する悲痛な叫びを傍若無人に踏みにじってきた。
今回の事は、靖国参拝で冷えきった韓日関係を改善するまたとないチャンスではないだろうか。
今回の立候補に対し日本が不支持を表明すれば、韓国の日本に対する反感はさらに高まり、
韓日関係の改善はさらに困難な立場になるという声が各方面から聞かれる。
日本政府もそうなる事は望んでいないはずだ。小泉はその点を熟慮すべきだろう。
冷静に考えれば、韓国からの国連事務総長選出が日本の利益になる事は論を待たないところである。
アジアに対する謝意を表すこの機会に対し、日本政府と国民には冷静な議論が求められる。