香港・九竜半島の中華基督教会譚李麗芬紀念中学で
去年の秋、アメリカのマサチューセッツ工科大学(MIT)が見つけた小惑星(しょうわくせい)に僕の名前が付けられた。
え、何でかって? 半導体(はんどうたい)メーカーが主催(しゅさい)する2004年の「国際学生科学技術博覧(はくらん)会」で、
僕が発明した多機能(たきのう)ロボット「全能機械人(ぜんのうきかいじん)」が2等賞をとったんだ。
それをMITが評価してくれて、“ご褒美(ほうび)”となったわけ。
知らせを受けたお父さんも「冗談(じょうだん)だろ」と、最初は全然信じてくれなかった。
自宅は広くないから、放課後に学校の技術教室で作った。完成までは約5か月。徹夜(てつや)もしたけど、
必ず先生が残って付き添ってくれた。先生やクラスメートの応援(おうえん)がなければ、完成できなかったと思う。
6月に、「大学予科」に進む試験があるから、今は発明は一休み。毎日、試験勉強に必死だよ。
将来は電子工学系(でんしこうがくけい)の博士になりたいんだ。少し前、中国の有人宇宙船(ゆうじんうちゅうせん)
「神舟(しんしゅう)6号」の乗組員(のりくみいん)に会う機会があったけど、
将来はああいう人たちに使ってもらえる機械を作りたいな。(文と写真・吉田健一)
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/children/teens/20060207sn11.htm