JAL大株主の糸山英太郎氏、新町社長に早期退陣を要求
日本航空(JAL)の大株主の糸山英太郎(いとやま・えいたろう)元
衆院議員が、同社の大幅赤字などを理由に新町敏行(しんまち・とし
ゆき)社長の早期退陣を求めていることが7日、分かった。相次ぐトラ
ブルなどに揺れる日航の経営陣に、大株主が退陣要求を突き付ける
のは初めて。
日航は2006年3月期の連結決算で、純損益が470億円の大幅な
赤字を見込み無配を予想する。こうした事態に対し糸山氏は、ホーム
ページ上で「(経営陣の)見通しの甘さ」を指摘、「JALの再建は新町
社長のもとではできない」としている。
今後については「外国人を含む新経営者のもとでの再建を提案。
仮に新町社長が居座る場合、次回株主総会で(自身の)議決権を会
社側に与えない」としている。
05年9月30日現在、糸山氏は日航の株式を8037万株(4.0
5%)保有、東京急行電鉄に次ぐ第2位の大株主となっている。ホー
ムページ上で同氏は「(無配により)配当として受け取る予定の4億円
がなくなり投資家を欺いた」とも語っている。(共同)
http://www.sankei.co.jp/news/060207/kei044.htm