【核問題】 イラン、闇市場から核兵器関連書類入手・IAEA報告
共同通信 2006年2月1日 08:42
国際原子力機関(IAEA)は31日、イランがパキスタンのカーン博士を中心とする「核の闇市場」から得ていた
書類が「核兵器の一部の製造に関係する」などと明記した調査報告書をまとめ、理事会メンバー国に配布した。
書類は、核弾頭の中核部分となる濃縮ウランを半球形にする技術に関する内容。国連安全保障理事会へのイラン
核問題付託を協議する2日からのIAEA緊急理事会を前に、「核開発は平和利用目的」と主張するイランは一層
苦しい立場に追い込まれそうだ。
報告書はIAEAの保障措置(査察)部門の最高責任者、ハイノネン事務次長が先週イランを訪問した際の調査
内容などをまとめた。
報告書はイランが核燃料製造の研究を1月10日に再開したことも確認。米国などが指摘する核兵器開発疑惑の
検証にはイラン側の一層の情報開示が必要と指摘している。
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20060201STXKD001301022006.html