昨年1年間に全国で起きた「振り込め詐欺」は2万1612件で、被害額は約251億5100万円にのぼることが30日、
警察庁のまとめでわかった。前年より約4000件32億円の減。検挙率は11.7%で6.6ポイント上昇した。
警察庁は「手口が『おれおれ』から別の形態に移っており、予断は許さない。犯罪に悪用される携帯電話や
口座の売買を取り締まり、被害を抑えたい」と話している。
振り込め詐欺のうち「おれおれ詐欺」は6854件で前年より8000件以上の大幅減。被害額は約128億6200万円で、
約62億円減少した。被害者の8割近くが女性で、60歳代と70歳代の女性が全体の4割を占めている。
一方、融資を持ちかけて保証金名目で現金をだまし取る「融資保証金詐欺」は9932件で4000件以上の増加。
被害額は約28億円増の約66億8300万円に達した。被害者は30―50歳代の男性が全体の4割以上を占めている。
有料サイトなど身に覚えのない料金の支払いを求める「架空請求詐欺」は275件減の4826件、
被害額は約56億で約2億円の増加だった。 (23:00)
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20060130AT1G3001S30012006.html