http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20060131k0000m040047000c.html 岐阜県笠松町の笠松競馬を主催する同県地方競馬組合は30日、25日開催の第6レース(10頭立て)で
1着になったエイシントルファン号(牡5歳)から禁止薬物の「メフェナム酸」が検出されたと発表した。
同組合はエ号を失格とし、26日から30日間の出走停止処分とした。馬主に対する1着賞金16万円の支払いも取りやめ、
2着以降の順位を繰り上げる。払戻金の変更はしない。県警羽島署も競馬法違反容疑で関係者から事情を聴いている。
同組合によると、レース後に1、2着の馬に義務づけられている検尿後、エ号を担当する男性きゅう務員(70)が
調教師を通じ「レース前に鎮痛剤を与えた」と同組合に申告した。24日夕と25日朝の計2回で、
鎮痛・消炎・解熱作用があるメフェナム酸計20カプセル(1カプセル250ミリグラム)を飼い葉と一緒に食べさせたという。
尿からも28日、検査機関でメフェナム酸を検出した。
同組合は今後、きゅう務員から鎮痛剤を与えた理由など詳しく事情を聴き、近く処分委員会を開いてきゅう務員や調教師の処分を決める。
競馬法では禁止薬物52種類を定め、投与を禁じている。同競馬で出走馬から禁止薬物が検出されたのは1999年以来。