松下電器産業が製造した石油温風機で、一酸化炭素中毒事故が相次いだことを
受け、経済産業省は14日までに、家電製品の安全性向上のため、電気用品安全法
など関連法令を改正する方向で検討に入った。購入から一定期間がたつと製品が
作動しなくなる「タイムスタンプ」機能を製品に付け、消費者に定期点検を促す案
などが浮上している。早ければ06年度中の改正を目指す。
85〜92年製造の松下の石油温風機で問題が起きたことで、長期間使われている
家電製品の安全性をどう確保するかが課題として浮上した。長年使用しているうちに、
発売当初はメーカーが想定しなかった事故が今後増える可能性もあるが、防止策は
整備されていない。
このため経産省は、特定の製品について、購入から長期間たつと作動不能となり、
販売店などで点検してもらわないと再起動しない仕組みを検討する。タイマーに
あらかじめ設定した時期が来ると、自動的に回路に電流が流れなくなるような機能で、
使用を続けたい消費者は点検を受けなければならない。
しかし、消費者の反発も予想されるため、経産省では代替案として、製品販売時に
購入者の氏名をメーカーの名簿に登録し、一定期間後に、はがきなどで点検を呼び
かける方法も考える。
http://www.mainichi-msn.co.jp/keizai/it/computing/news/20060116org00m300093000c.html