文部科学省は、来年度からがんやアレルギーなど病気の発症に深くかかわり、
医薬品開発などに結びつくたんぱく質の立体構造の解析を本格化させることを決めた。
これまで約2700種類のたんぱく質の基本構造を単純なものから解明してきたが、
今後は病気に直結する重要たんぱく質の解析に絞る。
数百種類を5〜10年で解析し、競争の激しいこの分野で世界をリードしたい考えだ。
生物のたんぱく質は約30万種類と言われるが、類似物質も多く、基本的な構造は約1万種類。
日本は、このうち3000種類の解析を、2002年度から年間約100億円を投入し、5年計画で目指してきた。
病気と関連の深いたんぱく質には、解析の困難なものも多い。
来年度からの新計画では、こうしたたんぱく質に狙いを定める。
現在の解析の主力となっている核磁気共鳴装置(NMR)や放射光施設(スプリング8)を改良して、分析能力を増強する。
解析の対象は、医薬の専門家らが病気にかかわるたんぱく質として抽出した2800種類の中から数百種類に絞り込む。
食品開発など、医学以外の分野でも、実用に結びつくたんぱく質を選び出し、解析を加速させる。
また、病気の原因となるたんぱく質に結びついて薬効を発揮する化合物を探索しやすくするため、
たんぱく質の構造と化合物の構造を比較するデータベースを整備。探索時間を数年から数日に短縮する。
化合物自体も10万種類を保管し、企業などに活用してもらう。
基本構造の解析で日本に後れを取った米国は、2005年6月から、病因たんぱく質に狙いを定めた解析に取り組んでいる。
■ソース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060108-00000203-yom-soci ■関連スレ
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