【PJニュース 01月07日】− 新潟県長岡市山古志地区の種苧原(たねすはら)は、同県有数
の豪雪地域。過去20年間の最深積雪量の平均は308センチだが、6日現在で既に3メートル
を越えている。05年に新潟県中越地震の避難解除を受け、仮設住宅などで生活を余儀なくさ
れていた約200世帯のうち、お年寄りなど自分で除雪作業ができない約30世帯を「ふるさとの
会」のメンバー40人ほどが、雪下ろしを引き受けている。
「ふるさとの会」は01年10月に、同地域を愛する人たち30人で結成された。以前は400世帯
ほどの住民でにぎわっていた同地区だが、人口の減少と共に村をはじめ、小・中学校なども
次々と合併されていった。「少なくとも豪雪のため、引っ越しを余儀なくされるお年寄りを減ら
そう」という想いが、同地域の青年らを立ち上がらせた。
同会の小川茂会長は「お年寄りが気を使わないように『缶ジュースやお茶菓子程度のほか
は、一切受け取りません』と伝えています」と話す。午前9時から午後4時までの重労働。
よその家の積もった雪を下ろすことは、雪下ろしに慣れている同地域の人たちでさえ、足もと
の雪と共に、屋根から落ちてケガをすることもあるという。
小川さんは「3─4時間も1人で雪下ろしをすると、飽きてしまうし疲れも早い。グループで世
間話を交えながら行うと、辛い作業もあっという間に終わってしまいます」と同会の活動が継
続する秘訣を話す。これまではひと冬に4回ほど「雪掘り」作業を手伝えばなんとかなったとい
うが「6日までに既に3回。種苧原ではこれから2月にかけて本格的に毎年雪が降るというの
に、今年はこれまでの記録更新は間違いないでしょう」とため息をつきながらも、小川さんは
次の「雪掘り」のスケジュールの連絡に余念がない。【了】
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