【苫小牧】苫小牧市は八月、石油コンビナートのタンク火災を想定し、
住民約三百人が参加する避難訓練を行う。
二○○三年九月の出光興産北海道製油所のタンク火災を教訓に、
住民の誘導や情報伝達の手順、市営バスを使った迅速な避難方法などの確立を目指す。
道防災消防課によると、タンク火災を想定した大規模な住民避難訓練は道内初という。
道や道警、苫小牧市消防本部などが参加する北海道石油コンビナート防災総合訓練と
連動する形で実施する。訓練は、午前十時に市内臨海部の石油タンクから出火し、
南風にあおられ、ガス臭が風下の住宅街に達した−との想定で行われる。
市職員らも含め、全体の参加者は約四百人に上る。
火災発生の連絡を受けた市は周辺の各町内会にファクスで避難先を連絡。
市営バス六台を用意し避難所の学校にピストン輸送する。
市防災交通対策室は「苫小牧にとって、コンビナート火災による住民避難の想定は不可欠。
市営バスを使った住民輸送などのノウハウは樽前山噴火時にも活用したい」と話している。
ソース
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20060103&j=0022&k=200601034599