総務省は31日、ADSL(非対称デジタル加入者線)など固定回線並みの高速通信が
可能となる次世代無線通信専用の周波数を2006年内に割り当てる方針を明らかにした。
早ければ07年にもサービスが始まる見通しだ。
10社以上の通信会社が名乗りを上げると見られるが、免許を受けられるのは3社程度となる。
この後数年間は新たな周波数の割り当てが予定されないため、通信各社間で
激しい争奪戦が繰り広げられそうだ。(略)
無線LAN(構内情報通信網)の通信範囲が基地局の半径数十メートルなのに対し、
半径数キロの広い範囲で利用できる。ノートパソコンにカード型の端末を差し込んで
通信するなどの利用方法が想定されている。
総務省は06年1月から具体的な通信方式の絞り込みを進め、
秋ごろに免許を与える通信会社を公募する。
周波数獲得に向けて、KDDIやソフトバンクグループなどが、
米半導体メーカー最大手インテルが提唱する「ワイマックス」という通信方式を実験中だ。
PHS(簡易型携帯電話)最大手のウィルコムやライブドアも、別の方式で申請する方針で、
NTTグループも参入を検討している。無線通信の需要が増え、
次回の周波数割り当ては早くても数年先とみられている。
ソース
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20060101ib01.htm