少子化「所得格差が原因ではない」 小泉首相が強調
日本の人口が自然減に転じる見通しとなる中、24日の閣僚懇談会で少
子化対策について議論が交わされた。野党から小泉改革が所得格差を
生み、少子化を加速させていると指摘されていることを意識して、小泉首
相は「必ずしも所得格差や政府が手を打っていないことが原因ではない」
と、少子化の原因は多様であると強調した。
閣僚懇では来年度予算のうち各省庁の少子化関係分が約1兆457億
円となったことをふまえ、首相は「日本は明治時代からもともと子どもをた
くさん産む社会で、ずっと生活水準が満たされていない段階でもたくさん育
てていた」などと述べたという。
また猪口・少子化担当相も記者会見で「少子化の流れは過去30年の中
ででてきたもので所得格差が増大する中で進んだとの短絡的な説明はあ
たらない」とした。また過去の政策についても22日に会見した際、「少子
化対策が国の最優先課題ではないという時代もあったかもしれないが、こ
の30年はその前提を整えるために費やされ、必要最低限の政策はとら
れてきた」としている。
http://www.asahi.com/politics/update/1224/006.html