三菱地所は6日、温泉旅館の経営支援に進出したと発表した。同社の社内ベンチャーで保養所の運営受託などを手掛ける
四季リゾーツ(東京・千代田、山中直樹社長)を通じて宿泊予約を代行して送客を支援するほか運営ノウハウも提供。温泉旅館の稼働率と採算の向上を図る。
第1弾として石和温泉のホテル古柏園(山梨県笛吹市)と提携した。同ホテルは「四季倶楽部プラン」として、
客室の一部を四季リゾーツの予約客に提供する。食事を部屋ではなくレストランで出すほか、
布団敷きもセルフサービスにして運営コストを削減。1泊朝食付きで1人5250円の料金を実現する。
四季リゾーツは2001年に三菱地所の社内ベンチャー制度で発足した。これまで企業や企業の健康保険組合、
自治体などから保養所の運営を受託している。修繕費や水道光熱費なども負担し、所有者側には優先利用権を与える一方、
宿泊を一般客にも開放することで稼働率を高める事業モデルを展開する。
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20051206AT1D0604G06122005.html