性教育には大きく分けて二つの考え方がある。
一つは、問題が起こる前に必要な知識を子供に積極的に与えようとい
うもの。もう一つは、まだ性的に目覚めていない年齢の子供にあえて性
教育を教えることには弊害があるという考え方である。福岡県立大の松
浦賢長(けんちょう)教授は後者の立場だ。【谷本仁美】
(略)
「むしろ性について簡単に語らない方が、性に対する子供の敷居を高め、
性交に慎重な子供を育てることにつながるのです」
02年に全国の15〜49歳の6000人に実施した厚生科学研究の
調査(回収率約50%)がある。親子関係と性交開始年齢を分析したと
ころ「親とは何でも話せるが、性については話さない」という子供は、
性交を経験する年齢が最も高かった。
そして、性交開始が一番早かったのは「親と何でも話すことができ、
性についても話している子供」だった。このタイプの子供たちは「親子
の会話がほとんどない子供」よりも性交を早く経験している。
(略)
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/miyazaki/news/20051122ddlk45040636000c.html