ペルーが駐日大使解任 対日抗議で事実上召還
ペルー外務省は10日、「マキャベロ駐日大使の職を解く」との声明を発表した。
声明はチリで拘束されたフジモリ元大統領に在チリ日本大使館の館員が領事面会した
ことがペルー・チリ間の元大統領引き渡し手続きへの介入に当たるなどとして、
「不快感」を表明した。日本に対する抗議の意味を込めた事実上の召還とみられる。
バルトラ駐日公使は11日、共同通信に「解任ではなく召還だ」と語った。リマの
日本大使館によると、10日夜(日本時間11日午前)の時点でペルー外務省からの
連絡はない。日本の外務省は今後、正式な通知を待って対応を検討をする。
チリの有力紙コメルシオ(電子版)はトップで報道。CPNラジオは「抗議の召還」
などと報じた。
マキャベロ大使は、フジモリ氏がペルーで失脚し、フジモリ政権下で駐日大使だった
義弟のアリトミ氏が解任された後の2001年に着任。日本に対するフジモリ氏の
引き渡し要請が最重要任務だった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051111-00000102-kyodo-int