トヨタ自動車の鈴木武専務は2005年度上期の決算説明会で、2005年8月に国内導入した
高級車ブランド「レクサス」の販売状況について説明した。
鈴木氏は、レクサスブランドの購入者は「クラウンを含めたトヨタブランドと購入までの
パターンが異なる」と、この2カ月間を振り返った。レクサス購入者は、店舗で説明を
聞いて購入を即決する人は少ないほか、「1回、2回と来店しては熱心に競合他車と
比較する。購入を決めるまでには最低限、試乗も必要になる。時間をかけて決める人が
多いのが特徴」とレクサス店の現状を説明した。
鈴木氏は、このような時間のかかるレクサスの販売について「トヨタブランドとは異なり、
長期間安定的に販売したい」との方針を示した。「トヨタブランドは発売直後に目標の
何倍も売れてその後は大きく落としていくカーブを描く。一方のレクサスは発売直後は
大きな販売につながらなくても将来的に安定的に販売台数が推移していくブランドに育てたい」とした。
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20051109/110559/