国土交通省は27日、国家資格の「通訳案内士(ガイド)」を、知識や能力に応じて3ランクに「格付け」する方針を明らかにした。
通訳ガイドは国家資格だが、能力にばらつきがあり、「高い料金に見合わない」と不満を示す外国人観光客もいるという。
このため、ガイドの質の向上を目指し、技能に応じて格付けするための研修を実施することにした。
2006年度中に「初級」「中級」「上級」など、ランクごとの研修プログラムを策定して、早ければ2007年度から格付けを導入、
外国人観光客がガイドを採用する際の目安としてもらう。
通訳ガイドは、外国人の観光ツアーなどに同行して、名所旧跡の案内などを行う。有償でガイドをするには、
外国語や地理・歴史の知識を問う国家試験に合格する必要があり、04年4月現在で9350人が資格を取得している。
1日のガイド料金の相場は2万5000円〜3万5000円だが、外国人観光客からは料金や技能への不満も多い。
http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20050927i408.htm