煌々(こうこう)と照る月の脇に、もう一つの小さな月?
八戸市上空に十六日夜、虹を思わせる月光冠(げっこうかん)が現れた。
東方には十数本の筋状の光も出現。幻想的な美の競演が、闇夜に彩りを与えた。
月光冠は、昼間の日暈(ひがさ)に対して月暈ともいう。
上空に浮かぶ小さな氷の結晶に月の光が反射してできる。まさに、自然が織り成す光の芸術だ。
薄曇りの天候の時に出現しやすい。八戸測候所によると、この日は夕方から太陽に環状の光がかかっていたという。
昔から「日がさ・月がさは雨の前触れ」とされた。十七日の八戸地方は曇りの予報。
【写真説明】
きらめく月の左脇で、うっすらと輝く月光冠=16日午後6時50分
http://www.daily-tohoku.co.jp/