DNA(デオキシリボ核酸)の二重らせん構造で知られる生物の全遺伝情報(ゲノム)について、
その大部分に隠れた機能が備わっていることを理化学研究所などの国際研究チームが突き止めた。
従来、生命活動に役立つ部分はゲノムの2%程度とされていたが、大幅に増え、
約70%で機能を持つ可能性があるという。
生物が遺伝情報を予想以上に複雑に使いこなしていることを示し、旧来の生命活動の考え方に
修正を迫る成果だ。2日付の米科学誌サイエンスで発表する。
設計図であるDNAの情報からたんぱく質が作られる過程では、DNAが仲介役のRNA(リボ核酸)に
いったん写し取られる。解析の結果、ゲノムの70%以上でDNAがRNAを作り、
大半が何らかの機能を果たしていると判明。DNAが作った全RNAのうち、
53%(約2万3000個)は、たんぱく質を作らないこともわかった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050902-00000201-yom-soci