ソニー、サムスン「互いのフンドシで相撲」に不協和音
そもそも両社が合弁に乗り出したのは、ソニーが薄型テレビで出遅れたのがきっかけ
だ。ブラウン管テレビの高い競争力の上にあぐらをかいていたソニーは、液晶やプラズ
マの研究開発をおろそかにした結果、薄型テレビの市場が急拡大したにもかかわらず、
単独で製品化できない状況に。あせって飛びついたのが、低価格路線でシェアを伸ばし
ていたサムスンだった。
「シャープと組めば国内市場で競合する。日本で不人気の韓国メーカーならバッティン
グしないし、北米では高いソニーのブランドイメージで、低価格商品のサムスンとすみ
分けができると踏んでの選択だったのではないか」と、業界紙記者はみる。一方、サム
スンはソニーと組むことで、量産によるコスト削減と同時に、自社製品のブランド力向上
を期待した。が、結果は散々だったわけだ。
http://www.fresheye.com/news/biz/20050728100000_gn_bz02020641.html