ミャンマーの司法筋が二十三日、産経新聞に明らかにしたところによると、国家反逆罪や汚職罪など八つの罪に問われていたキン・ニュン前首相に対し、
同国最高裁は二十二日夕、懲役四十四年の判決を言い渡した。
政府によって刑は執行が猶予され、前首相は自宅軟禁に移されたという。
裁判は今月五日から、首都ヤンゴン郊外のインセイン刑務所内で行われていた。
八つの罪のうち、いくつの罪で有罪が言い渡されたかは不明。前首相が刑務所ではなく
自宅に移されたのは、首相としての政府への功労に配慮しての極めて異例の措置だという。
キン・ニュン氏は昨年十月、「健康上の理由」として突然首相職を解任され、
その後、同氏が局長を務めていた軍情報局の汚職の責任を問われていた。
同氏以外の幹部も軒並み汚職容疑で逮捕されている。情報局はその後解体され、
数千人の職員が退職に追い込まれた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050723-00000032-san-int