虐待死14人、児童相談所や警察など事前把握
被害者が死亡した児童虐待事件の摘発は昨年1年間で49件(被害児童51人)に上り、このうち12件
(同14人)については、虐待の事実や疑いがあることを児童相談所や警察などが事前に把握していたこと
が30日、警察庁の実態調査でわかった。
栃木県内で一昨年11月、生後4か月の女児が死亡した事件では、その約1か月半前に、警察が衰弱して
いる女児を見つけて病院に入院させていた。しかし、児童相談所が一時保護などの強制措置を取らなかった
ため、両親が1か月後に勝手に退院させ、女児は栄養失調のため死亡した。
名古屋市では、昨年6月、「子どもの顔にあざがある」との通報を受けた児童相談所の職員が、家庭訪問
をして母親と長男(5)に面接しながら切迫性はないと判断、長男は翌7月に母親に暴行され死亡した。
http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20050630it04.htm