赤坂・小学六年女児監禁事件の深奥を探ろうとすると、恐ろしいばかりの巨壁が立ち塞がる。
一歩も先に進めない、それほど巨大な壁が存在する。
歯が立たない、いや、どこに歯を立てれば良いのか、
それすら見当がつかないほどの巨壁だ。
唯一の突破口は、自殺したとされる吉里容疑者が秘匿していた顧客名簿である。
そこには2000名の名前と連絡先が記されていた。
小学生をセックスの相手にしようと考える人間が2000人もいたこと自体、異常だが、
写真週刊誌等に掲載された情報によると、
その顧客の職業は 医者、弁護士、政治家 が大半だったとされる。
名簿そのものは警察当局が押収し、これについての発表は一切行われていない。
漏れ伝えられるところによると、そこに書かれた名前のほとんどは偽名だったようだ。
……小学生売春組織の顧客になるのに偽名を使ったところを見ると、
まだ多少の常識は持ち合わせているようだ。
つづく
http://www.gyouseinews.com/domestic_prospect/aug2003/001.html