米ゼネラル・モーターズ(GM)のリチャード・ワゴナー会長は、デラウェア州で7日開かれた株主総会
で、08年までに米国内の従業員を2万5000人削減するリストラ計画を発表した。工場閉鎖の加速を
明言し、年間25億ドル(約2600億円)のコスト削減を目指す。
ワゴナー会長は「(日本メーカーなど)外国勢との競合上、極めて不利」な従業員や退職者の
医療費負担を減らす考えも表明。全米自動車労組(UAW)との労使協定交渉が今後のかぎを握りそうだ。
現行協定では解雇後も9割以上の給与支払いが義務づけられるなど、雇用削減がコスト削減に
結びつかない弊害がある。次回07年の協定改定に向けて、大幅な譲歩を引き出す構えだ。
http://www.asahi.com/business/update/0608/001.html