厚生労働省を2003年に退職した職員が、国家公務員法などに違反して、同省と取引関係がある
コンピューター関連会社「シー・エス・エス」(東京都新宿区)に、退職翌日に天下りしていたこと
が7日、分かった。
天下りしていたのは厚労省職業安定局総務課の元副主任で、2003年4月1日に同省を退官し、翌
2日、シー・エス・エスに就職。今年3月に同社も退職している。
これについて、人事院の佐藤壮郎総裁は同委員会で、「厚労省とシー・エス・エスの間には高額な
契約関係があり、再就職で承認を得ていなければ、懲役1年以下、罰金3万円以下という刑事罰の対
象になる」と指摘した。
同社は長年にわたり、同省所管の全国のハローワークに雇用情報オンラインシステムを随意契約で
納入しており、ここ数年は、同省発注分が売り上げの9割を占めている。1986年度以降、厚労省
OBの天下り役員は延べ19人、一般社員にも29人が天下っている。
http://news.goo.ne.jp/news/yomiuri/shakai/20050607/20050607i306-yol.html