「歴史歪曲」訴え偽善/各国メディア、中国批判大勢
中国で吹き荒れた反日デモに対する世界の主要メディアの論調は、中国政府
が「歴史カード」を使い、民衆の不満をあおっているとの冷めた分析が多い。
十一日の米紙ウォールストリート・ジャーナル(アジア版)は「日本は過去
についてもっとすべきことはあった」としながら、「中国自身の歴史の歪曲(
わいきよく)の度合いは日本よりもはるかに大きい」と指摘。「政府には国民が
世界を正しく理解し、恨みの感情で行動しないようにする特別の責任がある。
日本に対して繰り言を言う前に、中国自身の歴史解釈を見つめるべきだ」と強調
した。
これに対し、台湾各紙は、中国の王毅駐日大使が日本の外務省に呼ばれた際の
写真を大きく掲載するなど、日本の立場に理解を示している。「日中が緊張した
場合、台湾は日米に接近せよ」との学識経験者のコメントや、「中国市場から撤
退する日本企業を台湾に誘致するチャンス」との行政院のコメントも伝えた。
http://www.sankei.co.jp/news/morning/14iti002.htm