スターリン像設置へ 独戦勝60周年でボルゴグラード
旧ソ連の独裁者スターリンの銅像が来月9日の対独戦勝60周年記念日に向け、
ロシアのボルゴグラード市に設置されることになった。
「大粛清などの悪行の正当化につながる」といった強い反発が国内に出ている。
同市はかつてスターリングラードと呼ばれ、独ソ戦の分岐点となった攻防戦で知られる。
13日付のロシア紙ガゼータなどによると、像はグルジア生まれの彫刻家ツェレテリ氏の作品で、
ヤルタ会談に同席したルーズベルト元米大統領とチャーチル元英首相の像と一体となっている。
同市中心部には攻防戦のパノラマ博物館があり、像はその隣に設置される。
このために同市は200万ルーブル(約800万円)余りを支出する。
しかし、作家イスカンデル氏やチェーホフ記念モスクワ芸術座のタバコフ芸術総監督ら、
ロシアを代表する文化人がプーチン大統領に公開書簡を送り、「悪行への記憶が国内に
まだまだ生々しい中でのスターリン復権の試み」として反発、善処を求めた。
http://www.asahi.com/international/update/0414/001.html