破たんした金融機関からの預金払い戻し保証額を元本1000万円とその利息までとする「ペイオフ」が1日、全面的に凍結解除された。
金融機関が破たんした場合、普通預金についても全額保護の仕組みがなくなる。
ただ、料金の支払いや振り込みなどの決済システムを維持するため、利息のつかない決済用預金と当座預金は、今後も全額保護される。
全面凍結解除にあたり、伊藤金融相は同日午前の閣議後会見で「預金者は自らの判断と責任において金融商品や金融機関を選択することになる」と預金者に自覚を促し、
金融機関に対しては「預金者の選択と信頼を競い合う新たな時代を迎えた」と、競争促進によるサービスの向上を求めた。
ペイオフが実際に発動される可能性については言及しなかった。
ペイオフは金融不安を背景に、1996年6月から特例措置として凍結され、2002年4月には定期性預金で凍結が解除されていた。
ただ、これまでペイオフが実際に発動され、預金がカットされた例はない。
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