ボルカー前米連邦準備理事会(FRB)議長率いる国連のイラク食糧・石油交換
プログラム疑惑の独立調査委員会は29日、2度目の調査報告を発表。アナン
事務総長が息子の勤務していたスイスのコテクナ社の契約決定に影響力を行
使した事実はないとしながらも、利益対立を適切に調査していなかったことを
糾弾した。
米国では一部議員が辞任を求めているが、事務総長は辞任するのかとの質問
に「しない」と言明した。
食糧・石油交換プログラムは1996年から2003年にかけて行われたもので、イラ
クの石油輸出収入と食料品などを交換していた。コテクナ社は、イラクに入る商品
の認可を行う契約を98年末から国連と結んでいた。契約は、年間1000万ドルだっ
たという。
http://www.reuters.co.jp/newsArticle.jhtml?type=worldNews&storyID=8029429§ion=news