「中央公論」2004年4月号に、本音の論文が登場した。
岸本周平氏(経済産業研究所コンサルティングフェロー)は、
アニメ産業はもてはやされているが、現実を見れば、程遠い、と主張した。
最大の問題は、下請け企業やクリエーターの資金欠乏状況である。
資金繰りが苦しいから、生き延びるために、著作権を安価に販売するしか道が無い。
実質的に、著作権で飛躍する道は閉ざされているのである。
これは誇張表現ではない。
なにせ、テレビ局側が30分番組制作費として渡すのが1000万円前後なのである。
これでクリエーターが食べていける訳があるまい。
5大テレビ放送ネットワークは、たったこれだけの支出だけで、
膨大な広告費を稼げるのだから、これほど美味しい商売はなかろう。
しかも、普通は、窓口権と呼ばれる、2次放映権も獲得するから、儲けはさらに膨らむ。
http://www.randdmanagement.com/c_net/ne_115.htm